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中国の茶器

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茶器、中国語では『茶具』といいます。古代には、中国でも『茶器』と呼ばれていました。
歴史上、最も古く『茶具』の名称が登場したのは、前漢の時代です。その頃は金・銀・玉などが材料でした。隋代以降、青銅が主流になり、唐代に入ると陶磁が主流になりました。
宋代に入ると、製陶の技術が進歩し、最盛期を迎えます。そして明代には、『紫砂』の急須が作られるようになりました。

茶器の種類

茶壷
茶壶(cháhú)
いわゆる急須。大きさも形も様々で、中国の茶器の中でも一番種類が多いです。右の写真は、上が紫砂、下が磁器。
紫 砂とは、中国「宜興」で取れる「紫泥」「緑泥」「紅泥」の総称です。
紫泥がもっとも高級で、緑泥、紅泥と続きます。
用途別では、烏龍茶は湯が熱いほど良いので熱を逃がさない球形に近い物、緑茶は低い温度の湯を使うので、薄型の茶壷がいいです。また、香りの強い花茶や普?茶は、匂いがつかない磁器の茶壺がいいです。
■ 紫砂の種類    
蓋碗
盖碗(gàiwǎn)
蓋つきで、茶壷(急須)や、茶杯(湯のみ)のかわりにもなります。蓋碗に入れたお茶を、茶杯に入れ分けたり もします。
茶海
茶海(cháhǎi)
「茶壷」や「蓋碗」で淹れたお茶をこれに移し、お茶の濃さを均一化させます。
聞香杯
闻香杯(wénxiāngbēi)
残り香を楽しむための杯で、茶海から茶杯に入れる前に、これに入れてすぐ茶杯に移します。香りが逃げないよ う、細く背が高くなっています。
茶杯
茶杯(chábēi)
一口サイズの小さい物もあれば、お茶碗のような大きめの物までありますが、小さいものが良いとされています。ガブガブ飲む物じゃぁないんですね。
「景徳鎮」の「青花」染め付けの物が最高とされています。
馬克杯
马克杯(mǎkèbēi)
蓋つきのマグカップ。私も留学時代、いつも使っていました。お茶の葉をたっぷり入れて、お湯は飲んでは足 し、飲んでは足ししていました。

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