人口:2万6400人。ツングース系。
居住地域:内蒙古自治区フルンベル盟のエヴェンキ自治旗と周辺の一部の旗(県に相当)、黒竜江省の訥河県などに住んでいる。
言語:アルタイ語系満州・ツングース語派ツングース語に属するエヴェンキ族の言葉を使っている。
海拉爾、陳巴爾虎、敖魯古雅の3つの方言がある。
自民族の文字は持たず、公用語はモンゴル語と中国語。
歴史:エヴェンキ(鄂温克)とは『大きな山林の中に住む人々』という意味で、歴史上『索倫』、『ツングース』、『ヤクート』などと呼ばれていた。
エヴェンキ(鄂温克)族の祖先はもともとシベリア・バイカル湖以東と黒龍江上流・大興安嶺の森林で暮らし、漁業・狩猟に従事し、トナカイを飼育していた。
17世紀、シベリアのエヴェンキ(鄂温克)族はロシア帝国領内に、大興安嶺のエヴェンキ(鄂温克)族は、清朝の領内に分割された。
現在も猟や牧畜を主に営んで生活しており、各種の野生動物の皮を売って生活している。
言語や宗教、芸術面などでアイヌ民族との文化類似性が指摘されている。
現在でもシャーマニズム信仰が盛んで、あらゆるものに神様があると信じている。エヴェンキ(鄂温克)族の神には次のようなものがある。
swook:先祖神、
ojoor:氏神様、
tog bokkan:火の神様、
bainatya:山の神様、
etegen:熊神、
gijaqqi:家畜神