満州のツングース系の民族である女真族・完顔部族の部長だった完顔阿骨打(ワンヤン・アクダ)が遼に反旗を翻し、1115年に建国した。
1127年に宋を滅ぼし、1142年には華南に逃れた宋の後裔・南宋との間に国境を定め、金を君、南宋を臣とする和議を結んだ。
13世紀始めごろには、南宋と北方遊牧民族の新興勢力・モンゴルに圧迫されるようになる。
1211年にモンゴル軍の侵攻を受け、首都を北京から開封に移した。1215年、北京もモンゴル軍に侵攻され、1232年にモンゴルは南宋と同盟を結んで金を攻めた。
1234年、金の最後の皇帝・完顔承麟(末帝)が自決し、金は滅亡した。