中国の基本的な国策の一つで、『一人っ子政策』と言われ、中央政府と地方政府が人口発展計画を策定しています。
全ての夫婦は出産保健、避妊、育児などの指導サービスを受けることができます。
現行政策では、一組の夫婦に一人の子供、晩婚晩育(結婚も出産も遅めにと言う意味)が基本で、農村地区では数年間の間隔をおいて二人目を出産してもよいと いうことです。また、少数民族地区ではそれぞれの地区の人口、文化、風俗などによって規定が異なります。
現在、中国の人口増加率は2%を下回り、先進国の水準近くまで減少しています。21世紀半ばまでに16億人程度に抑えるという目標も達成可能といわれています。
一方、一人っ子政策がもたらした問題も多く、
- 人口の高齢化:2030年頃には65歳以上の老年人口が15%になる高齢化社会の急激な到来が予想されます。
- 男女比のアンバランス:農村部での伝統的な男子選好は、女子の間引き、捨て子などの人権問題、嫁不足などをもたらしました。
- 「黒孩子」問題:第二子を出産しても戸籍に入れない黒孩子は教育、医療などの行政サービスも受けられません。
- 「小皇帝」:一人っ子に対する過保護問題
などが指摘されています。